Carilex MedicalはERP導入の成功に続き、次の段階のPLMで成功の基盤を強固に

Microsoft Dynamic NAVでパーフェクトなカスタマイズと効率化のERPプラットフォームを構築

株式公開(IPO)に向けて準備するCarilex Medicalは、より完全なERPシステムを導入するため、業界で唯一中小企業にカスタマイズサービスを提供するMicrosoft Dynamic NAVソリューションを決然と選択しました。十分な専門技術と柔軟性のあるカスタマイズ能力のあるコンサルタントチームの協力の下、当社はERPモジュールの導入をフェーズごとに次々と成功させていき、人的リソースの節約、作業効率の向上、生産プロセスの改善、資材調達予想など、次々と効果を上げています。

「私の標準は一つだけです。それはシステムが私にサービスするのであって、私がサービスするのではないということです。Microsoft Dynamic NAVは完璧で十分な技術力の顧問チームと販売体系のサポートをもとに、大きなシステム調整能力を提供します。それは今現在中小企業の柔軟さへの要求を満足させられる唯一のERPソリューションです。」

顧客紹介

1985年創立のCarilex Medicalは元々アパレル繊維産業に従事していましたが、1990年代より紡織産業を含む国内製造に集約していた製造業が西へ移動する風潮が出てきたときに、Carilex Medicalは台湾に留まり、天の采配を待つ状態でした。その後友人が日本の医療ベッド会社を仲介したことを転機に、医療用ベッドのマットレスとベッドカバーのOEM生産と国内販売を開始しました。

1995年、同社は工業技術研究院の大きな支援を受け、圧力センサを備えた医療用エアベッドを開発しました。これがCarilex Medicalののちの自己開発力を促す契機となり、ヨーロッパに進出し、ドイツ、英国両国に子会社を設立することになりました。また2012年はCarilex Medical自社ブランドの創立など大きな転換期となりました。今ではCarilex Medicalは医療用エアマット(Therapeautic Support Surface)および陰圧閉鎖療法(Negative Pressure Wound Therapy)機器の二大シリーズを世界に向けて販売し、市場でその名を轟かせ、強固な基盤を打ち立てました。

技術的プロフェッショナルなコンサルティングチームと流通システム、大きな柔軟性とカスタマイズの能力

「現在、我が社は予定する株式公開に向けて発展しているため、労働力、会計、材料、発注、生産プロセス、パートナー、時間、設備、購買、情報及びファイルなどリソースの調整と運用において、最大の効果と利益を発揮するデータ管理システムが必要です。ですから、ERPの導入は必然的なものでした。」Carilex Medical王淑芬総経理はそう指摘します。

事実、Carilex Medicalはこれ以前に早くからローカライズで入荷・販売・倉庫・会計機能を基礎とした小型ERPシステムと、資材所要量計画システム(MRP II)を導入しており、表面上はシステムに必要な機能は全て揃っていました。しかし実際はそれぞれが独立しており、連携して統合されていませんでした。王総経理は、「過去のシステムは材料を提供することはできても、履歴を根拠に事前に必要になる原材料を予測することはできません。しかもいくつかの材料は使う際、部品表(Bill of Material, BOM)の材料番号に登録する時に医療機材製造を申請する際に必要な技術文書を用意しなければならないのですが、そのシステムは重要な技術文書を定義できないのです。古いシステムでは今後企業の成長のニーズと株式公開の目標を満足に達成させることはできないことから、改めて他のERPシステムを完備する必要がありました。

会社の発展目標とニーズにより合うERPソリューションを探すため、Carilex MedicalはMicrosoft、Data Systems Consulting、SAPなど、各種有名なERP製品を比較し、評価しました。その過程で後ろ二つの製品はカスタマイズ能力が低く、会社特有のニーズを満足させられないことに気がつきました。そしてシステムの構造が大きすぎ、お金もかかり、多くの時間と人的資源を準備作業と導入にかけなければいけません。

「ERPの優劣と合うか合わないかを評価する際、私の標準はただ一つでした。つまり、システムが私にサービスするのであって、私がシステムにサービスしなければならないわけではない、ということです。」王総経理は分析してそう指摘します。「言い換えると、顧客としてメーカーの用意する必要のない機能に妥協するべきではありませんし、必要な機能を提供できない時や、人件費をかけられない時、プロセス上全てのリソースを事細かなソフトやハードの効果検証の作業に注ぎ込むことはできません。」

王総経理は、「Microsoft Dynamic NAVの最も魅力的な点は、完璧で十分な技術力のあるコンサルティングチームと販売システムのサポートで、大きなカスタマイズ能力を提供してくれる、今現在唯一中小企業のカスタマイズのニーズを満たしてくれるERPソリューションだ、ということです。このような理解を基に、さらに米国の某医療機材パートナーが導入に満足したという大きな推薦があり、MicrosoftのDynamic NAV全面的に導入することに決めました。」と称賛しました。

どのプロセスでも深く細かい微調整と、上層部による意見の統合が成功の鍵

王総経理は導入中に「ひとつひとつのプロセスを深く細かいところまで微調整」の趣旨をK&S Informと社内の従業員に要求し、ERPの効果をできるだけ発揮できるようにしました。確かな技術と、K&S Informの豊富な経験と、Microsoftの ソフトウェアであれば使いこなせるようになるのは確実ですが、現地で導入されたERPシステムに慣れていたCarilex Medicalの従業員にとっては従来の習慣と認知との間で戦っている状態でした。従業員が慣れるまでのストレスと拒絶感を削減するため、K&S Informは段階別の導入を提案しました。まず2014年第二四半期に総勘定元帳、買掛金、売掛金及び伝票管理などの会計モジュールを、第三四半期に作動確認と固定資産モジュールを導入しました。そして2015年に改めて、最も難しい生産製造と業務フローモジュールを導入しました。

技術変更通知(Engineering Change Notice, ECN)などの一般のERPシステムにはない機能などは、代理店顧問とCarilex Medicalプロジェクト責任者の間で繰り返しニーズと作業プロセスに対する討論をして出した結果です。「もちろん、一人ひとりの細かいプロジェクトでは部門の主任がとても重要な役割を担っています。けれども時には部門間の需要がぶつかることもあります。この時に王総経理は話し合いと調整の役割を担い、意見を統合させるのです。これこそプロジェクト全体が早く稼働し、円満に成功した最大のポイントです。」K&S Informプロジェクト経理陳永翰は話しました。さらに、「企業の大半はただ単純に要求と希望を提出するだけですが、Carilex Medicalのように医療機材産業の管理面について深いノウハウをベンダーである我々とシェアしようとする企業は稀です。このような徹底的な理解があるからこそ、本当に問題を解決し、需要に合うモジュールと機能を開発し、調整できるのです。」と指摘しました。

プロジェクト全体がフェーズ毎に次々と完成していくと、予見していた多くの効果が見えてきました。浮かび上がったのはヒューマンリソース、材料、発注及び設備などのリソースです。また生産プロセス及びパートナーリレーションシップでは、より効率的な把握と分配ができ、それがヒューマンリソースの節約と作業効果のメリットを生み出しました。同時に履歴データより原料などの予測分析も行えるようになりました。状況が一目瞭然なレポートは幹部による重要な意思決定の参考になりますし、以前のようにバックエンドの従業員が手作業で分析してレポートを作らなければならない手間はかかりません。

王総経理は「Microsoft Dynamic NAVの最大のメリットは大きなカスタマイズに対応できる柔軟性です。私たちの会社と信頼関係を築き上げたK&S Informのコンサルタントチームがこの重要なキーポイントとして役割を果たしてくれたため、プロジェクト全体が段階毎に決めていた目標に達しました。あとは時間が長いか短いかの問題だけです。我が社は全てのプロジェクトが年末までにグループで完全に順調に運用できると信じていましたし、ERPの大成功は次の我が社の製品ライフサイクル管理(PLM)システム導入のプロジェクトをきちんと成功させる基礎ともなるのです。」と満足そうに話しました。

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