ERPシステムで医療専門サービスの質に優位性を確立した台湾ノーベルメディカルグループ

Microsoft Dynamics 365が持つ機能面、コスト面、ブランド面の強みが堅実な企業経営方式へ転換させる

「社内を統制する9つのサイクルにとって、Dynamics ERPシステムの使用はより良い電子化、科学化を達成し、内部データ及び外部その他のリソースの統合に有効でした。このことで、クリニックがより良い医療サービスの提供に集中するのをサポートできただけでなく、クリニックの並列統合のチャンスを開拓したのです。」台湾ノーベルメディカルグループ張朝凱CEO

台湾ノーベルメディカルグループは病院の企業的経営を目指して、専門分野の分業効果を実現し、クリニックに管理システムを提供する台湾ノーベルヘルステクノロジーを設立しました。そしてMicrosoft Dynamics 365でERPシステムを構築し、内部監査と内部統制を強化し、プロセスの効率を向上させ、上場の目標に向かって大きく近づいています。

台湾ノーベルメディカルグループCEOである張朝凱氏は「社内を統制する9つのサイクルにとって、Dynamics ERPシステムの使用はより良い電子化、科学化を達成し、内部データ及び外部その他のリソースの統合に有効でした。このことで、クリニックがより良い医療サービスの提供に集中するのをサポートできただけでなく、クリニックの並列統合のチャンスを開拓したのです。」と話します。

ERPシステムで上場の審査の要件を遵守

眼科と美容整形のクリニックが、台湾ノーベルメディカルグループの二本柱です。現在、全台湾でクリニックが8軒あります。そして一企業として消耗品の供給、共同調達、人材派遣、場所、機器のレンタルなど、グループのクリニックに専門的な医療業務管理サービスを提供するのが台湾ノーベルヘルステクノロジーのビジネスモデルです。

そのほか、台湾ノーベルヘルスケアは去年、眼科と有名なメガネのチェーン店と協力して実店舗(實體店面)を登場させるなど、業界を超えた提携を開拓しています。次の目標はバイオテクノロジーの領域で、医療製品の開発と製造です。将来はサービス対象をグループ外のクリニックにも普及させ、台湾での医療レベルと管理の経験を組み合わせ、中国の中小クリニックにサービスを提供します。

台湾ノーベルヘルステクノロジーCFO蒋康年氏は「2年後の株式市場上場計画に合わせ、会計ソフトを使いながら外部会計士への委託という作業方式は変える必要がありました。そこで2015年末に財務と情報管理の担当者によってERPシステムを選出したのです。」と説明しました。

ソリューションを評価していた当初、国内外で知名度のあるブランドのERPシステムを複数比較しましたが、あるシステムは大きすぎて、導入コストとプロジェクトの期間が大きな負担になると感じました。またあるシステムは高度なカスタマイズが必要で、システムの運営維持と人手不足が課題になると危惧しました。

それらと比較してMicrosoft Dynamics 365はシステムの規模とシステムの総所有コスト(TCO)などの条件が最もニーズにあっていました。機能の完全性も将来の成長をサポートしてくれると感じました。最も重要なのは直接標準化を導入でき、たとえ後からカスタマイズが必要になったとしても、マイクロソフトの環境を熟知した内部のIT職員によって実行できることが魅力でした。。

内部監査と内部統合を強化、ユーザビリティの優位性

K&S Informのサポートの下、台湾ノーベルは2016年末にMicrosoft Dynamics 365第一フェーズの機能モジュールを導入、稼働させました。採用したのは固定資産、伝票、売掛金買掛金帳簿などです。第二フェーズでは購買・販売・倉庫管理を行う基幹システムを導入し、稼働は2017年後半を予定しています。

「K&S Informは私達がMicrosoft Dynamics 365を導入するためのプロモーターです。プロジェクト中に完全なテキストファイルを提供してくれる上、問題の応答とその解決も迅速でした。他の会社との実務経験も共有し、このプロジェクトを計画した時間通りに完成させられました。」 蒋康年氏はそう指摘します。

Microsoft Dynamics 365稼働後の一番の効果は人為的なミスが少なくなったこと、リアルタイムでエラーに気づけることでした。以前はExcelで表を作りデータを入力する方法で作業をしていましたが、年末の決算またはその次の年の税の申告時になって初めてデータに間違に気づくことが往々にあり、その修正も皆の記憶をもとにして直す必要がありました。比べてERPシステムは内部監査と統合のレベルを上げ、全ての作業には規則があり、システムの厳密な設計で完全に過程のルートを残していて、ミスが出るとすぐ簡単に見つけることができ、すぐに修正を実施します。

台湾ノーベルヘルステクノロジー情報部門職員の姜志鋭は話します。「Microsoft Dynamics 365のユーザーインターフェースとOfficeはよく似ていて親和性があります。ERPシステムの導入を通じて、台湾ノーベルもIT環境も同時に整えました。ハードウェア設備を交換して運用維持の負担を減らし機能効果をより発揮できるようにしました。またOffice 365のグレードアップで、新しいインターフェースの利便性がユーザーに受け入れられています。」

未来の成長をサポートするため、基幹システムとCRMシステムを導入

Microsoft Dynamics 365の豊富なレポート機能で、出欠勤、報奨金計算など、台湾ノーベルはクリニックに多くの専門的なレポートを提供します。導入を進めている購買・販売・倉庫管理機能のある基幹システムのモジュールはさらに専門的な分業を確実にする一助となるでしょう。しかも簡単で正確にコストを把握することができます。

以前、購買作業はグループの各クリニックが独自に行なっていましたが、将来的にはグループ全体で一旦価格調査と購買をして、各クリニックに転売する形にします。これによりクリニックは窓口を台湾ノーベル一点に絞ることができ、複数のベンダーに対応する必要もなく、発注から支払いまでの流れなどをシステム化させてスムーズにします。

また台湾ノーベルメディカルグループの二大業務はどちらも自己負担で支払いをする患者が多く、サービスの単価が高めです。将来Microsoft Dynamics 365のCRMシステムを導入し、クリニックの記録、トレース及び顧客ニーズのリマインドなどを行い、クリニックと顧客の関係を深め、現行のERPシステムと連携させ、情報をシームレスにつなげていきます。

「私たちはERPシステムで基礎アプリケーションを構築し、機能モジュールで基幹システム、CRMシステムを拡張し、引き続き追加または成長のニーズを満たせます。国際的に知名度のあるERP及びCRMシステムを採用したため将来的には外国の顧客を惹きつけるきっかけにもなり、ひいては医療事務管理の専門サービスをその他の地域に展開できるでしょう。」蒋康年はそう話します。

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