佛山海沃がMicrosoft Dynamics AXを導入

自動車部品工場サプライチェーンシステムで圧倒的な情報的競争力を誇る

以前、当社は物の流れが情報より速かったです。製品は出荷しているのに自動車工場からは出荷の催促があるのです。今では情報は物流より速く届くため、生産と供給状況を事前に顧客に報告できるので、自動車工場が生産計画の調整に役立ちます。OEM生産とは薄利な商売であり、収益性は生産量の向上でのみ決まります。Microsoft Dynamics AXのおかげで、私たちは生産技術、品質と効率性の向上に集中できました。:佛山海沃汽車配件公司 張軒瑞経理

知識経済の時代において、実体のある製品でも情報の力で付加価値と独自の競争力を作り出せます。2013年の工場建設の完成と同時にERPシステムを導入した佛山海沃汽車配件公司は、社内で業務効率の倍増とデータの正確さなどの利点を体験しただけでなく、社外でも顧客の信頼と注目を獲得しました。

佛山海沃の張軒瑞経理は「以前、当社は物の流れが情報より速かったです。製品は出荷しているのに自動車工場からは出荷の催促があるのです。今では情報は物流より速く届くため、生産と供給状況を事前に顧客に報告できるので、自動車工場の生産計画の調整に役立ちます。OEM生産とは薄利な商売であり、収益性は生産量の向上でのみ決まります。Microsoft Dynamics AXのおかげで、私たちは生産技術、品質と効率性の向上に集中できました。」と説明しました。

産業界の特殊ニーズと未来の開発計画を楽々と支援

1986年に設立された酩記企業は、バイクの排気管を専門的に製造するメーカーで、台湾国内の自動車部品OEM大手メーカーでもあります。その傘下である佛山海沃汽車配件公司は、中国本土での自動車部品市場をターゲットにしており、フォルシアやエングレーなど、主に自動車部品の一次サプライヤーを顧客にしています。

銘記企業は2010年に現地の購買・販売・在庫管理を中心とする基幹システムを Microsoft Dynamics NAVに交換し、2012年に工場建設中の佛山海沃でMicrosoft Dynamics AXを採用すると決めました。佛山海沃は2013年10月に量産を開始しましたが、ERPシステムは6月に稼働しており、量産前の少数のロッドの試生産をサポートしました。

張軒瑞経理は、「会社がある規模に成長してからERPを導入すると、必然的にコストが高くなります。それは会社が軌道に乗った時、歩留まり、品質、生産効率に注力する必要があるため、情報システムに余計な労力を費やすことができないからです。」と説明しました。

当初酩記企業がMicrosoft Dynamics NAVを導入する時、考慮したのはブランドと機能、そしてパートナーシップでした。佛山海沃はアップグレードの方法でMicrosoft Dynamics AX 2012 R2の採用を決めました。完備された企業機能モジュールと産業向けソリューションを気に入ったからです。酩記企業のフレーム工場も既存のERPシステムを2014年にMicrosoft Dynamics AXへアップグレードする予定です。

張軒瑞経理は、「台湾の中小企業の多くは小さいながらも組織体制が整っています。しかし、材料計画、MRP(資材所要量計画)、APS(アドバンスト・プランニング・アンド・スケジューリング)など、工業に使用されるソフトウェアは非常に高価で、全く負担できません。幸いMicrosoft Dynamics AXには上記の機能が実装されているため、投資に対するプレッシャーを大幅に緩和する上に、自社ブランドのネット販売など、将来のニーズに対応するような機能も多数内蔵されています。」と話しました。

12人日の工数が必要な作業を10分で完了、業務効率が飛躍的に向上

酩記企業の旧システム最大の問題は製造面の作業を支援できないことでした。例えばフレーム工場の場合、10種類以上の異なるブランドのバイクを製造しており、バイクの主要部分には、一台につき90個以上のコンポーネントや部品が組み合わせられ、月平均の出荷が3〜400台 になります。今までは部品表(BOM:Bill of Materials)を整理するのに4名の仕入れ担当者が3日間もかけていたところが、Microsoft Dynamics NAVの導入後は、たった1名の担当者が10分で済ませられるようになりました。

機能を完備したMicrosoft Dynamics AXはさらにカスタマイズの必要性を排除します。佛山海沃は条件とパラメータを選択するだけで必要なレポートを取得でき、頻繁に変更して代替材料に関わってくるBOM表ですら簡単に作成できます。

例えば、異なる部品の同じ種類の金属材料は、シートタイプでもコイルタイプでも、システム内で元の重量を自動的に裁断後に対応するバーツの数量に換算できます。部品の違いによって数量も変わります。金属プレス加工業においてよく起こる誤差問題も、Microsoft Dynamics AXが完全にサポートします。異なる部品に対しそれぞれ交差を設定できますし、過剰納入や不測納入もシステム内で直接調整可能です。以前のように、実際に納品されてから手作業で元の発注書を修正することがなくなりました。

張軒瑞経理は、「価格、品質、納期は部品メーカーの競争力に係る三大条件です。ERPシステムを導入することで、材料の調達、計算、現場での棚卸しに無駄な時間と労力を割かずに済むようになりました。最小限の人数で仕事ができる上、従業員はより重要な作業に集中することができます。」と語りました。」

ユーザーに親しみやすいデザイン、業務の流れと責任を精確にコントロール

Microsoft Dynamics AXを導入するまでの過程で、佛山海沃はシステム規定の操作スタイルに全て従うのではなく、今まで順調に作動していた業務プロセスを採用したいと考えました。Microsoft Dynamics AXは柔軟性という長所を活かし、プログラム開発などのカスタマイズ作業をほとんどせずに、システムを設定する方法で佛山海沃のニーズを簡単に満足させることができました。

酩記企業が台湾でMicrosoft Dynamics NAVを、佛山海沃がMicrosoft Dynamics AXを導入した際、いずれもK&S Informがコンサルタントを担当しました。張軒瑞経理は「K&S Informの導入方法はヒアリング、ビジネス分析、プロセス確認、操作シミュレーションなどを含めた、ユーザーのニーズに合うサービスを提供してくれます。」と話しました。

またMicrosoft Dynamics AXのインターフェースがOfficeに類似していることから、ユーザーにとって見やすく、使いやすく、操作性がよく、親近感があります。繁体中国語や簡体字中国語をはじめ、他言語サポートも稼働プロセスをよりスムーズにしました。さらにActive Directoryの統合で、作業プロセスの進行状況や権限責任の追跡が明確であり、責任所在の曖昧さを回避できる上、利便性の高いシングル・サインオンも実現しました。

張軒瑞経理は「入社したばかりの幹部でもMicrosoft Dynamics AXを通じてすぐに業務の状況を把握できます。リアルタイムで正確な生産、物流情報を提供してくれるおかげで、我々は自動車工場からの急なニーズにも即時対応ができる上に、調達もサプライチェーンの同業他社に比べてより速くなりました。発注元である自動車工場はサプライヤーに対して要求が非常に厳しいため、我々は製品の安定供給能力の高さに比例して信頼を得られ、重視されるのです。」と話しました。

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