業界を先んじるTATUNG Infocomm、 4G WiMAXでモバイル通信市場を席巻

同業者に先んじてMicrosoft Dynamics NAVを取り入れ、変化にも柔軟かつ俊敏に対処

顧客紹介

TATUNG Infocomm はWiMAXサービスを提供するモバイル通信サービス会社です。モバイル通信、モバイル情報、モバイル電信の三大領域に渡り、個人、ファミリー、企業及び公共機関をサービス対象として、ブロードバンドインターネット、マルチメディアオーディオサービス、企業向け通信事業サービスほか各種モバイル通信を応用したサービスを提供します。TATUNG Infocommは台湾初の台湾企業から転じたWiMAX業者であるだけでなく、サービスエリアの普及率やローミングサービスにおけるパートナーの数でも他を先んじています。

問題の状況

  1. 1. 親会社のERPシステムは製造業のニーズを元にデザインされたもので、会計、総務、購買、設備、資材などに対するモジュールを使用していて、通信業の特性や法令をサポートする特殊な規範を反映するのが困難でした。
  2. TATUNG Infocomm本体は新しく設立されたばかりの企業で、WiMAX市場という新興の業界にいるため、柔軟性と変化に対応できかつ統合的なERPシステムで目まぐるしく変動する実務の環境に合わせる必要がありました。

Microsoft Dynamics NAV

スマートフォン、タブレット、ノート型PCなど、様々なモバイルデバイスの急速な普及と、日進月歩のクラウドサービスにより、どこでもネットワーク接続のニーズがある時代になりました。モバイルデータも音声通信と同じように生活の必需品となっています。4GのWiMAXモバイル通信も各業者が競う市場となりました。

 

TATUNG Infocommは台湾企業から初めてWiMAXサービスを提供しました。WiMAXの技術構造面での優位性を見込んでの市場参入でしたが、同じようにERPソリューションを選択する際にも伝統的なやり方や考えから抜け出し、新製品のMicrosoft Dynamics NAVを使い、柔軟さ俊敏さで競争力の優位性を確保しました。 TATUNG Infocommの林東亮総経理は、「技術構築にせよ作業プロセスにせよ、古い柵のないMicrosoft Dynamics NAVは明らかに従来のERPより優っています。システムの稼働以来一貫して安定した操作性で、ユーザーの信頼と支持を勝ち取っています。」と話しています。

TATUNG Infocommの林東亮総経理は、「技術構築にせよ作業プロセスにせよ、古い柵のないMicrosoft Dynamics NAVは明らかに従来のERPより優っています。システムの稼働以来一貫して安定した操作性で、ユーザーの信頼と支持を勝ち取っています。」と話しています。

通信業の企業こそERPパッケージのサポートが必要

WiMAX 3Gおよび3.5Gの接続速度の遅さや、光ファイバーやADSL回線のケーブル接続の煩わしさを克服したWiMAXモバイルブロードバンドは満を侍して広がろうとしています。積極的に市場へ進出するTATUNG Infocommは台湾において多くの項目で競合他社に先んじています。エリアカバー率が台湾最大であるだけでなく、最も多くのローミングパートナーを持つ企業でもあります。

 

TATUNG Infocommの前身である大同公司WiMAX事業部は、経済部工業局が推進するM-Taiwan(モバイル台湾)計画を担当していました。2007年に正式に企業として設立した後、「WiMAX無線ブロードバンドアクセスサービス」南区開設許可免許を取得し、まず2010年末に全区域での開通の目標を達成しました。

 

企業に所属する一部門から独立した企業に移行した過渡期に、TATUNG Infocommは母体企業のERPシステムのソリューションを採用しました。けれども本業が製造業である大同のERPシステムの設計概念と操作ロジックは通信業の必要とするものとは異なっていました。そこでTATUNG Infocommは正式に開設する前に、今後の運営を滞りなく支援できる、通信業の特性と需要に適合したERPシステムを導入する必要がありました。

 

林東亮総経理は、「開設前の財務レポートの需要はとても単純で、応急用に親会社のシステムで間に合わせられました。しかし開設後は営業収益や顧客があることから、財務レポートが複雑になるほか、通信業界特有の規範や規制があるため、私たちはどうしてもERPシステムによるパッケージとサポートが必要になったのです。」と強調しました。

 

大同電信はERPソリューションの評価を検討したところ、候補リストには屈指の大手ブランドを含め、台湾と香港などの商品も上がっていました。当時Microsoft Dynamics NAVはその他競合のソリューションに比べて 明らかに新参でしたし、TATUNG Infocommは台湾の同業界でも最重要顧客と言えました。けれども技術構造、作業プロセス、および品質対価の三大ポイントの条件を比較した結果、Microsoft Dynamics NAVが数々のベンダーを抑えて台頭しました。

 

TATUNG Infocomm情報部黄天祥協理は「市場で有名なERPソフトウェアは厳格で、決められた手順通りにしか操作ができません。しかし台湾の実務環境は度々変動ししかも変化が速いものです。加えて新しい企業であるTATUNG Infocomm自身が変動の最中にあり、作業プロセスにはできる限りの柔軟性が必要でした。Microsoft Dynamics NAVの固定化しないアーキテクチャのデザインは、私たちのニーズに最もあっていました。」と説明しますT

旧データを取り入れても、しがらみはなし

Microsoft Dynamics NAVの導入プロジェクトは2008年1月に開始し、同年9月に正式に稼働し始めました。TATUNG InfocommとMicrosoft双方のチームと、プロジェクトマネージャーそれぞれの豊富な経験と良好なコミュニケーションが、プロジェクトが順調に推進し、予定通り作業が完了するためのプラスのキーポイントでした。

実際、この新しいERPシステムはTATUNG Infocommが元の会社で得た経験を取り込み力とする重要な役割を担いました。以前モバイル台湾計画の時期に利用していた親会社のERPシステムに、蓄積された少なからぬデータを新しい環境に移行する必要がありました。

 

このほか、ERPシステムは企業運営の中心ではありますが、通信業では多くの専門の業務システムが相互に統合、連携して、データをスムーズに送受信できてこそ、日常作業がサポートできます。例えば、開設、通信記録、支出、償却、web、直営店営業システムなどです。このため、ERPとこれらの業務システム間の統合がスムーズな運営ができるかどうかに関わってきました。

黄天祥協理は、「私たちがソリューションを選んでいた時、全面的にプラットフォーム式フレームワークの採用を要求していました。これは柔軟な連携と調整、およびプラグイン機能モジュールの開発に有利だからです。Microsoft Dynamics NAVも同様にそんなオープンで柔軟という特性を兼ね備えていたからこそ、各種ブランドのビジネスシステムと連携、統合ができるのです。」と話しました。

 

例を挙げると、新製品あるいは新サービスのリリースに合わせ、ERPと営業システムは随時機能を追加あるいは調整する必要があります。コンテンツサービス業社に代金の収集および支払い代行のメカニズムを提供し、小額支払い用のプラットフォームをリリースしましたが、これもスムーズに作動するには背後には複数のシステムの組み合わせとパッケージが必要でした。

林東亮総経理は「単なるERPシステムの機能から言えば各メーカーのソリューションはどれもそう変わりません。

しかしMicrosoft Dynamics NAVであれば比較的新しい製品であり、過去のしがらみや互換性の制限が少ないため、技術構造も一歩リードしていて、たくさんの良いやり方をもたらしました。」と深い部分を説明しました。

技術移転と使用の親和性が安定した操作を確保

特筆すべきは、プロジェクトを進める過程で蓄積されたファイルと経験、さらにメーカー元の技術の転移された知識の伝承が、システム稼働後もサポートを提供する貴重なリソースとなったことです。

 

例えば、Microsoftチームが自社のソリューションMicrosoft SharePoint Serverを運用してプロジェクトのマネージメントプラットフォームにして、プロジェクトのはじめから全てのステップとデータをシステムの中に入れ、システムが定期的にあるいは不定期にリマインドするので、効率が良いだけでなく、マニュアルでの追跡や管理によるミスや見落としが避けられます。そのほか、Microsoftはユーザーに対してトレーニングを提供し、応用面の合致性を確保するよう特別に注力しているため、参加したすべてのユーザーは皆このシステムの効果とメリットをきちんと発揮できます。

 

認めざるを得ないのはそのほかのブランドERPアプリケーションを使ったことのあるユーザーが初めはMicrosoft Dynamics NAVという選択を疑いました。MicrosoftはTATUNG Infocommと協力してオーダー管理、売掛金、買掛金処理などのキーとなる複数項目の機能の概念の承認(Proof of Concept;PoC)を進めました。端から端までのプロセスのマッピングとシステムの雛形でユーザーにMicrosoft Dynamics NAVが従来のERPの方法とどのように違うか、ユーザーのニーズをどのようにより良くより速く満足させるかを理解させました。

 

もう一つのプラスの条件はインターフェイスとの親和性と操作です。ユーザーに複雑で長すぎる学習時間をかけさせる必要がないだけでなく、プロセスも簡易性と変更しやすい柔軟性が必須です。それでこそ企業が組織や職務の変動に対応できます。これに対して、Microsoft Dynamics NAVのフレキシブルなインターフェイスはカスタマイズのニーズを引き下げるため、統合が容易で、変化に対応しやすく、安定性という重要な利点を確保します。

林東亮総経理は「ユーザーが最も重要視しているのは使いやすさと柔軟性です。2009年4月に開設してから今まで、Microsoft Dynamics NAVとその他すべてのシステムの統合および操作はとても順調で、私たちは安心して、かつ心置きなく4G WiMAX新市場の無限のビジネスチャンスを開拓できるのです。」と話しました。

 

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